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ごあいさつ

 

2024年の夏も猛暑が予想されております。皆様、どうぞお身体をお労りください。

先日、20年ぶりに新紙幣の発行となりました。今年3月には、日銀がマイナス金利政策を解除し、17年ぶりとなる金利の引き上げを決定しました。為替市場では、年初1ドル140円から直近160円を超えるまでの円安/ドル高傾向が続いており、株式市場では、TOPIX(東証株価指数)が34年ぶりとなる高値を更新しております。

昨年、人的災害ともいえる紛争が、イスラエルとイスラム組織ハマスによってパレスチナ自治区ガザで激化しました。また、いまだに、ロシアによるウクライナ侵攻も続いております。一部の地域では、地政学的リスクとして危険な緊迫状況が続いており、非常に嘆かわしいばかりでございます。

近年、地球温暖化が顕著となり、世界各地で記録的な自然災害が発生し、海洋環境への影響や農産物への影響など数多くの問題が生じました。これらの影響を受けて、世界的に急激な物価上昇となり、各国金融市場に大きな影響を与えました。欧米を中心にハイペースな利上げが行われた結果、漸く落ち着きを見せ始めたようではあります。

IMFによる世界の経済成長率予測(4月発表)は、2023年、2024年、2025年ともに3.2%。世界のインフレ率は、2023年6.8%から2024年5.9%、2025年4.5%へと安定的に鈍化すると予測されております。世界各国の政治、経済、金融市場は、世界各地域へ相互に影響を与えることになります。SDGs社会への継続的な行動がとれるのか、サステナビリティな国際貢献を如何にできるのか、このようなことが世界的にも問われていることと思われます。

これら様々な問題を抱える社会情勢ではありますが、よりよい世の中となるための一助となるべく、こうした諸状況をもできる限り踏まえた上で、当資本市場研究会は今後も証券界、金融界、産業界、学界等の関係者との連携、協力の下で有意義な調査・研究、提言・広報活動を積極的に進め、わが国資本市場の健全な拡大・発展に一層の貢献をして行く所存であります。

何卒、引き続き各方面の皆様のご指導、ご鞭撻、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

2024年7月

理事長  林 正 和
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