ごあいさつ

  
 近時の国際情勢は、一般の予想を大きく外れるような出来事が多発しています。国民投票から始まった英国メイ首相のEU離脱宣言、トランプ米国大統領の出現、フランス大統領選の30歳台マクロン氏の圧勝。このあと秋にはドイツの連邦議会選挙や中国の第19回党大会の動向も注目です。この間、日本でも都議会議員選挙の大きな波乱がありました。このように主要各国の足元が不安定な中で、西欧諸国などで多くのテロ事件が生じ、北朝鮮によるミサイル軍事力の誇示が世界の大きな不安要因になっています。
 しかし、このような中にあっても米国の株式市場が史上最高値を更新、銅など資源価格も底打ち反転するなど、先行きへの期待感の表れが看取されます。日本でも、2%のインフレ期待はなかなか実現しませんが、企業収益は過去最高、有効求人倍率も数十年ぶりの高水準にあり、生産性向上努力が進めば実体経済の伸びは期して待つべきところにあります。巨大な企業内部留保に動意を与え、家計金融資産の構成内容にも変化を生じさせるような大きな仕事は、政策と合わせ、資本市場が果すべき役割であります。健全なリスクオンの経済に向けて、市場が投資家の信頼を得られるよう、格段の努力をするべきときであります。
 このような中で当資本市場研究会は、今後も証券界、金融界、産業界、学界等の関係者との連携、協力の下で、有意義な調査・研究、提言・広報活動を積極的に進め、わが国資本市場の健全な拡大・発展に一層の貢献をして行く所存であります。
何卒、引き続き各方面の皆様のご指導、ご鞭撻、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
 
2017年8月